操作箇所:シート座面左下のレバー
ユーザーの個人的な体重に合わせて調整でき、動きの全範囲にわたって最適なサポートを提供します。すべての調整は着席中に行うことができ、ノブを4回回すだけで、最小抵抗から最大抵抗までの微調整を簡単に行うことができます。
操作箇所:シート右下のレバー
シートを適切な高さに調整します。膝を約90°の角度で曲げ、足を床に平らに置いたときのシートの高さは適性となります。
操作箇所:シート座面裏のボタン
背もたれリクライニング機構は、安全な輸送のためにロック位置に設定されています。背もたれのロック機能を解除をしてご使用ください。
シンプルなデザイン、それが一番複雑
フィジックス の開発は、オフィスチェアのルーツともいえる「イームズ アルミナム チェア」からオフィスチェアの伝統と歴史を紐解くことから始まりました。そこから現代の必要性に相応しい、人間工学に基づいた座面と背もたれの構造を導き出すことを目指したのです。イームズアルミナムチェアの構造的、デザイン的な美しさとシンプルさは究極といっても過言ではありません。、チャールズ&レイ・イームズは、椅子のサイドに走る2本のパーツの間に生地を連続的に張り込みシートシェルを形成するというアイデアを見事に具現化させてみせました。イームズアルミナムチェアは現代でも尚、オフィスチェアの象徴ともいえるデザインであり続けています。アルベルト・メダにとっての課題は、快適かつ安定したシェルの構造をいかに作り出すか、そして姿勢に対する最大限の柔軟性をいかに実現するかということでした。当時のイームズと同じように、現代においての素材と構造の可能性を追求した結果、彼は柔軟性のある高品質なプラスチックという素材にたどり着きました。イームズのアイデアを踏襲し、2本のプラスチック製フレームの間に生地を張ることによって、背面と座面が一体となった構造を作り上げげることにしたのです。プラスチック製のフレームは腰かける人の動きに合わせて柔軟にしなります。さらに、その動きは、座面下のフレームを支える2本のブレース材からスプリングへと伝導します。これにより、荷重に合わせた柔軟で広範囲な動きとさらに細かい調整までが可能になります。
Alberto Meda
1945年、イタリアのトレメッツィーナ生まれのアルベルト・メダ (Alberto Meda) は、Milan Polytechnicで機械工学を学びました。 1972年から1979年まではKartellのテクニカルディレクターを務め、Alias、Alessi、Cinelli、Colombo Design、Ideal Standard、Luceplan、Legrand、Mandarina Duck、Omron Japan、Philips、Olivettiなどのあらゆる企業でフリーランスデザイナーとして幅広く活躍しています。 1981年から1985年まではAlfa Romeoのコンサルタントを務めました。 1983年から1987年までは、ミラノのDomus Academyで産業技術を学んだ後、 1995年には母校であるMilan Polytechnicにて講師となり、Designlabor Bremerhavenの役員に就任しました。 2003年以降は、ヴェネツィアのIUAV大学で教鞭を執り、シカゴ、セントルイス、ストックホルム、ボワビュシェワークショップ、マイアミ、サンパウロ、ウルム、イスタンブール、トロントなどの数多くの場所で講義を行っています。1994年からアルベルト・メダとヴィトラは協働をしています。 アルベルト・メダによる機能的でエレガントなオフィスチェアやテーブルは、ヴィトラのオフィスコレクションの中核を担っています。
Vitra develops products and environments
Vitra は、デザインの力を通じて住宅やオフィス、公共スペースの品質を向上させます。 Founded in 1950 and since.
製品と環境の開発
環境への配慮は、Vitraの活動すべての局面で表現されています。製品を開発製造する方法や原材料の調達、サプライチェーンの組織化など、すべてにおいて。新しい発見が、さらなる発展を生み出します。Vitraは、環境が人間の思考や感情を「かたちづくる」と信じています。デザインの力で、環境をより良くするために日々取り組んでいます。
長く使い続けることができる製品
できる限り長く使える製品を開発するにあたって、短期的なトレンドは避け、必要のない要素は省きます。デザイン、製造方法、素材、これらすべての要素が揃わなければ、製品を長く使い続けることはできません。
素材 ヴィトラは、持続可能な責任ある調達への公的認証プログラムに準拠し、人権と環境基準を満たした素材による製品づくりに取り組んでいます。外部機関により、製品および素材の分析、評価が定期的に実施されています。ヴィトラのサプライヤーの46%はドイツ、96%はヨーロッパが占めています。グローバルに活動する企業として、最も資源効率の高い方法で製品を生産し、世界中のお客様にお届けしています。
文化的な活動
ヴィトラは、ビジネスの枠を越え、文化的な活動も行っています。デザイン、建築に関わる文化遺産を保護するために、収益の多くを投資し、カリフォルニア州パシフィックパリセーズにあるイームズハウスを保存するイームズ財団、フィンランドのアルヴァ・アアルト財団、スイスのバラガン財団など、世界中のさまざまな機関を支援しています。
さらに、スイスとドイツの国境沿い、ヴァイル・アム・ラインの広大な敷地にあるヴィトラキャンパスは、世界に類を見ない建築とデザインの実験の場であり、建築、デザイン、アートについて、すべての人に平等に開かれた場です。このヴィトラキャンパスを継続的に発展させていく姿勢は、ヴァイル・アム・ラインという地域との相互的かつ長期的な関係構築の表れでもあります。